ゲーム用グラボ性能の選び方を初心者でもわかるように解説

「グラボの選び方」のアイキャッチ

グラボはゲーミングPCの性能を決める重要なパーツだ。

そこでこのページでは、ゲーム用グラボ性能の選び方を初心者でもわかるように解説している。

初めてのゲーミングPCで、グラボ性能の選び方が分からないという人は必見だ。

ゲーム用グラボ性能の選び方を初心者でもわかるように解説

ゲーム用グラボ性能は、以下の4つの手順で初心者でも簡単に選ぶことができる。

  1. フルHD・WQHD・4Kのどの解像度でゲームをするのかを決める
  2. 解像度に合ったグラボをピックアップする
  3. 予算によって候補を1つに絞り、詳細を調べる
  4. 調べたグラボで良さそうなら決定。満足できなければ一段階ずつ上げる。

手順1:フルHD・WQHD・4Kのどの解像度でゲームをするのかを決める

まずは、自分がゲームをする解像度を選ぶ。解像度とは画面のきめ細やかさだ。解像度が高いほど、詳細な描画が可能であり、グラフィックの綺麗さを楽しめる。

以下は解像度ごとの簡易的な解説だ。

フルHD現在主流な解像度。
フレームレートが出やすく、FPSをプレイする人に特に向いている。
WQHDグラフィック重視のゲームを楽しみたい人向け。
4Kグラフィックに絶対的なこだわりを持つヘビーゲーマー向け。

手順2:解像度に合ったグラボをピックアップする

解像度を決めると、候補のグラボが自動的に絞られる。解像度ごとの候補は以下の通り。

フルHDRTX4060
RTX4060Ti
WQHDRTX4070Super
RTX4070Ti Super
4KRTX4080Super
RTX4090

ゲームによっては、例えばRTX4060TiでもWQHDでプレイできる。しかし最新のグラフィック重視のゲームをWQHDでプレイしようとすると、RTX4070Super以上の性能が必要になることが多い。「ゲームによっては」などと言い出すとキリがないため、最新のゲームで考え、汎用性の高いグラボ選びをしたほうが良い

手順3:予算によって候補を1つに絞り、詳細を調べる

次は、自分の予算によって候補のグラボを1つに絞り、そのグラボを調べてみれば良い。

例えばWQHDでゲームをプレイしたい場合、予算がないならRTX4070Super、予算があるならRTX4070Ti Superを見れば良い。

搭載PCの価格は構成によって大きく変わるため、絶対の数値ではない。CPUを弱くすれば、最大で5万円ほど安くなることもある。

グラボ価格搭載PCの価格
RTX40604.3万円~20.0万円~
RTX4060Ti5.8万円~21.0万円~
RTX4070Super9.5万円~24.5万円~
RTX4070Ti Super12.0万円~29.5万円~
RTX4080Super16.5万円~35.5万円~
RTX409028.0万円~50.0万円~
※グラボ価格は価格.comを参照
※搭載PCの価格は、管理人が調べた限りの、Core i7を搭載したBTOパソコンの価格

手順4:調べたグラボで良さそうなら決定する

1つに絞って調べたグラボ性能で満足できそうなら決定だ。満足できないなら、一段階ずつ性能を上げるか下げるかすれば良い。

ベンチマークスコアでグラボ性能を数値化できる

ベンチマークスコアとはグラボ性能を数値化したものであり、グラボ選びで役に立つ指標の1つだ。

用途によってはベンチマークスコア以上の差がついたり、以下の差しかつかなかったりすることもある。イメージとして、全用途の平均の数値として考えておくと良い

ベンチマークスコアだけでグラボを選ぶのは難しいが、各グラボ間の性能差のイメージに便利だ。

おすすめのゲーム用グラボを紹介

ここまででゲーム用グラボの選び方を解説したが、自分で決めきれない人向けに、おすすめのグラボを紹介する。

おすすめ1:フルHD向けのRTX4060Ti

フルHDゲーミング向けのグラボとして、RTX4060Tiがおすすめだ。RTX4060TiはフルHD最高設定で60fpsを出せる性能であり、フルHD適性が非常に高い。

1ランク下のRTX4060だと60fpsを下回ることもしばしばある。1ランク上のRTX4070Superは、フルHDだとややオーバースペックだ。

ゲーム配信や、配信の切り抜きを作る程度の動画編集であればRTX4060Tiでも余裕であり、意外にも幅広いことに使用できる。

初心者でも性能を持て余しにくいという観点から見ても、RTX4060Tiは非常におすすめできる。
RTX4060Ti搭載のおすすめゲーミングPCをケース重視で紹介

おすすめ2:WQHD向けのRTX4070Super

WQHDゲーミング向けのグラボとして、RTX4070Superがおすすめだ。

RTX4070SuperはWQHD最高設定で60fpsを出せる性能であり、WQHD適性が非常に高い。1ランク下のRTX4060Tiだと、WQHD60fpsは出せないことが多いのだ。

さらにRTX4070Superは12GBのGPUメモリを搭載していて、汎用性がかなり高い。画像生成AIなど、GPUメモリが多いほど作業効率が上がる用途で力を発揮できる。

幅広い用途で使うかもしれない人には、RTX4070Superがおすすめだ。
RTX4070Super搭載のおすすめゲーミングPCをケース重視で紹介

おすすめ3:WQHD~4K向けのRTX4070Ti Super

RTX4070Ti SuperはWQHD向けのグラボだが、4Kにも対応できることがあるほどの性能だ。

4Kゲーミング向けのグラボはRTX4080Super以上だが、価格が非常に高い。RTX4070Ti Superであれば比較的リーズナブルであり、4K性能もまずまずだ。

さらにRTX4070Ti Superは16GBのGPUメモリを搭載していて、RTX4070Superよりさらに汎用性が高い。

RTX4070SuperのWQHDゲーミング性能や汎用性に満足できないなら、RTX4070Ti Superをおすすめする。
RTX4070Ti Super搭載のおすすめゲーミングPCをケース重視で紹介

グラボについての基礎知識

知っても知らなくても良いグラボの知識を紹介する。

  • グラボは映像処理に関する重要なパーツ
  • GPUとグラボとの違い
  • グラボを搭載していないPCではゲームができない
  • NVIDIAとAMDがグラボを製造している
  • リファレンスモデルとオリジナルモデルについて

グラボは映像処理に関する重要なパーツ

グラボは映像処理に関するパーツであり、ゲーミングPCの性能を決める重要なパーツだ。

ゲーム中の広大なフィールドやリアルなムービー、派手な技エフェクトなど、グラボが全て処理してモニターに映し出している。

つまりグラボの性能が高ければ美麗グラフィックをサクサク描画でき、グラボの性能が低ければ処理ができずに映像がカクついてしまう

グラボの性能によって、ゲーム体験の良し悪しが決まるというわけだ。

GPUとグラボとの違い

GPU=グラボと考えても支障はないが、厳密には異なる。

  • GPUとは:映像処理を行う半導体チップ
  • グラボとは:GPUや冷却ファンなどを載せた直方体の箱のようなパーツ

実際の映像処理を行っているのはGPUだが、ユーザーが手に取るのはグラボの方なので、「グラボ」と言われることが多い。

グラボを搭載していないPCではゲームができない

グラボを搭載していないPCでゲームをすることはできないと思って良い。最近のゲームは3D空間を歩き回るようなものが多く、グラボがないと映像を処理しきれないからだ。

ブラウザゲームのような2Dの軽いゲームであれば、グラボを搭載していない普通のPCでもプレイできることがある。

NVIDIAとAMDがグラボを製造している

NVIDIAとAMDがGPUの2大製造メーカーだ。

そのうち、ゲーミングPCにはNVIDIA製のGPUを搭載したグラボを採用することが多い。このページで紹介したグラボは全てNVIDIA製だ。

AMDのGPUを搭載したグラボは主流ではなく、発売直後の動作に安定感がないことも多いため、初心者があえてAMD製を選ぶ必要性はない。

リファレンスモデルとオリジナルモデルについて

  • リファレンスモデルとは:NVIDIAやAMDが、それぞれのGPUを搭載して製造したグラボのこと
  • オリジナルモデルとは:各PCパーツメーカーが、NVIDIAやAMDから提供されたGPUを搭載して製造したグラボのこと

日本で主流なのはオリジナルモデルだ。オリジナルモデルは各PCパーツメーカー独自の設計となっている。

例えばASUS製とMSI製のRTX4060Tiは、核となるGPUはどちらも同じなので、性能はほぼ同じだ。ただしデザインが違ったり、冷却性能が違ったりする。さらに同じMSI製のRTX4060Tiでも、冷却ファンが2つのグラボもあれば3つのグラボもある。

BTOではグラボのメーカーまでは選べないことがほとんどなので、初心者が気にする必要は薄い話だ。

ゲーム用グラボ性能の選び方まとめ

このページでは、ゲーム用グラボ性能の選び方を初心者でもわかるように解説した。

内容をまとめると以下の通り。

  • ゲームをプレイする解像度を決めることで、グラボの候補を一気に絞ることができる
  • フルHDならRTX4060Ti、WQHDならRTX4070Super、WQHD~4KならRTX4070Ti Superがおすすめ

自分の用途に合った性能のグラボを選ぶためにも、解像度から絞るのがおすすめだ。

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